
【ギャー?】さなぎ(※閲覧注意)
レイ・ブラッドベリの小説に「さなぎ」っていうのがあって、男が殻におおわれて生命反応が微弱になるという奇病にかかる。しばらくして殻が割れ、男は蘇生し、何事もなかったかのように医師友人と別れて立ち去るんだが、歩む男の背中から翅が・・・という物語なんだけど、気に入らなかった。翅だけ生えたってつまんない、蛹になるならそのあとはなる前と全然違う姿になんなきゃやだ、って思ったのね。完全変態類、なんだからさ。
この蛹が一番変わっている点は、口器の部分が体から離れて輪っかになっていることです。この輪っかを「小腮環<しょうさいかん>」と言います。小腮、ってのは昆虫の口器のパーツの一つね。国産の種でこういう輪っかを持つ蛹は2種だけで、この小腮環の形から、これは「エビガラスズメ」という蛾の蛹だとわかります。多分雌。大型のスズメガで、10㎝近くもある長いストローを持ち、夜に飛んで夜咲く花、たとえばカラスウリの強力な授粉者であります。
成虫写真撮れたらなあと思っているんだけどなかなか。ウェブに上がっているかっこいい写真、幼虫から大事に育てて撮ったものも多いようです。幼虫写真ならあるんだけど、ちょっと、ギャーかなあ。


コメント
ギャーではありますが、素晴らしい内容ですね。ありがとうございます。
周りの女性数人にさなぎ写真見せて、ギャーかどうか聞いてみたんですが、虫全般ダメな人以外はデカ!とか動いてる〜!とかいう反応でした。さなぎそのものはそれほどギャーではないのではないかな。
まだ、決心できませぬ。
なぬぃ〜!
取って食われるわけぢゃなし!
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