【完結：折って食べる③】小鹿による実践。学習しました！

同じ草食動物でも、奇蹄類と偶蹄類は、進化の早い段階で別の道に分かれていて、似ているようでかけ離れた動物群なのです。それでも、面白いなあ、「食べ方」は、自力で覚える、という、行動のあり方はおんなじだ！馬も食べ物の選び方や食べる方法は、親の真似も含めて自分で覚えます。だから、同じ物を与えても食いつき方が違う。粉モノをペロペロ舐めて食べられる子とあくまでくちびるでぱふぱふ食べる子、すいかをもらって下向いて噛んで美味しいジュースを全部こぼす子と、鼻づらをあげてジュースをこぼさないように噛み砕く子と。歯並びの良し悪しなども関係するでしょうが、馬たちの様々な「テーブルマナー」は、見ていて楽しいし、この多様さは、1頭1頭が自分で獲得し積み上げてきたことによるんではないかと思っています。
今日のネルさんは穀物を食べたかったようで、飼い桶の上に乗っかってる乾草を「くわえて桶の外にぽい」していました。仔馬の頃は猛然と鼻を突っ込んで、重たい乾草(ブレスされているので)の下に口先を差し込もうとしてぐいぐい、飛び出した乾草の茎が鼻の穴の柔らかいところに刺さってきゃあ！それでも懲りずにぐいぐいと…でしたっけ。おっさんになったねえ。