
【閲覧注意】やまのいもの黄色雀(キイロスズメ)
こんにちは、かめむしでシ。これからみなさんに、わたシたちムシの世界をご紹介していきたいと思っていまシ。この世には、ムシというだけでキモチワルイ、キライ、果てはアンナモノ殲滅シテシマエなどとおっしゃる方が少なからずおられることが、わたシはとっても残念でシ。わたシたちは小さな体で短い時間を精一杯生きていまシ。わけもなく嫌われるのは悲シいでシ。
もちろん、作物を食べる仲間とニンゲンが戦うのは当然でシ。「リガイ の タイリツ」というのがあるわけでシから。そういうときは、わたシたちも全力で戦いまシ。相手にとって不足なシ、いざ尋常に勝負勝負、がんばりまっシ!
今日ご紹介するのは、黄色雀(蛾)(きいろすずめ<が>)の老熟幼虫*サンでシ。「ぎゃー」な皆さんが多いかなと心配でシが、作物の害虫とシてよく知られているスズメガ類代表とシて「はたけ」の皆さんにお目見えしてもらおうかと。写真はさかさまで、左がお尻でシが、鎌のようなとげが見えまシか?スズメガ類の幼虫はたいていお尻にとげがありまシ。このとげで刺シたり、毒を出したりはシません。とげはもっと長かったり、小さなとげがはえたとげだったり、いろいろでシ。そしてスズメガの仲間は体が大きいので大食いでシ。つまり、はたけの人の大敵だったりシまシ。
きいろすずめサンはヤマノイモとその仲間を召し上がりまシ。こんなに大きな体なので、本気で食べ始めると、葉っぱはあっという間になくなって、ツルだけになってシまいまシ。スズメガ類の子供服は茶系と緑系の、たいてい2-3種類、種によってはもっとたくさん用意されていまシ。このお子さんは「茶系」でシな。枯葉に交じって隠れるのがお上手でシ。
大人になると、流線型の体に細くてかっこいい翅で、高速で飛び回りまシ。ガ類最速じゃないかシら。おっきい体を維持するためいっぱい蜜を吸いまシ、つまりたくさんの花を訪れるから、植物サンたちが授粉者としてあてにしていまシ。昼間飛ぶ種、スズメバチに似せた姿をしている種、透明な翅の種など、スズメガ類の成虫には面白い種が色々いまシが、そのお話はまた今度。
皆さん、やっぱりムシは、キモチワルイでシか?
*老熟幼虫: 卵からかえったムシの幼虫は何回か脱皮を繰り返して大きくなります。蛹(または成虫)になる手前の、幼虫として一番大きくなったものを老熟幼虫と呼びます。スズメガ類の多くは幼虫として4回脱皮し、5回目に蛹になります。

コメント
かめむしさん、ムシのお話、面白かったです。画像もそれほどギャーではなかったですよ。実際、畑でお会いしたら、ギャーでしょうが。次回も楽しみにしています。
ありがとございまシ〜!
楽シんでいただけて、うれシいでシ。僭越ながらムシ界ダイヒョ〜とシて、これからも頑張りまシ。
はじめまして、みつばちです。
わたしたちの大敵すずめばち殿は、スズメガ科の大きなイモムシが大好物。この子も無事に蛹になれましたかどうか。
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