【作ってみた】七味唐辛子

【作ってみた】七味唐辛子

我が家でまっとうに収穫できるものといえばみょうが、しそ、さんしょうの薬味3連発。バジルやローズマリーなど西洋薬味も植えるんですが消えて無くなってしまう。月桂樹の葉っぱならいくらでも採れますがいくらでも使うというものでもないし。

山椒は数年前から実るようになりました。赤いうちに摘むと辛みが強くて楽しい。最初の頃はひたすら麻婆豆腐作ってました。だんだんたくさん取れるようになって、お裾分けもいいけどなんか他に作ってみようかなと思い始めた頃に、隣町に住む友人がごまをくれました。ごまっ!収穫も後処理も大変めんどくさい、お手入りのごま。

それから地場産の陳皮(ちんぴ、みかんの皮のこと) 。あそびねっとでも去年10月に紹介されていましたね、筑波山名物福来(ふくれ)みかん。

これは香りが良く強いので、皮を干して七味唐辛子に入れるべし、と。うちでもみそ汁やうどん、焼き魚や焼肉に一振りして楽しんでましたが、さんしょう ごまときてふくれみかん。あと四味集めて、七味、作ってみるかな、と。

ちょっとピンぼけ。摘んだ山椒の実はざるに広げておくと、皮がしぼんで黒くつやつやの種が抜け出して来ます。この種はとても綺麗だけど美味しくもなんともない、漢方薬にもならない、七味に必要なのはしぼんだ赤い皮の方で。手で揉んでみてぱりぱり感が出て来たら瓶に入れて保管します。10月くらいだと長いこと置いてもよく乾かないから、シリカゲルでも使った方がいい。よく乾かせば、これは普通の胡椒挽きで粉にできます。多少挽ききれずに薄皮など残るけど気にしないことにして。

ふくれみかんの方は胡椒挽きでは粉にできません。すり鉢でもイマイチ。ところがあたしは古風な道具を持ってましてね、薬研(やげん) 。 乾燥した植物の繊維を切って粉末化する道具です。時代劇好きにはおなじみかな。小さいのが欲しくて、某○AHOOオークションで手に入れました。標準的なものは手狭な我が家にはデカすぎるのですよ。縁の薄い円盤でごろごろすると、しぶとい植物の繊維が細かく切れて粉になるわけ。部屋に良い香りが漂います。

ごまはフライパンで炒りごまに。 亡父が母のために蓋を作って付けた小さなフライパン、思い出道具と化していましたがこの際働いてもらう。熱くなりすぎないよう弱火で、時々火から外して数分間我慢がまん。煎りたてのごまのつまみ食い、うまいうまい!

さんしょう・ちんぴ(みかんの皮のこと)・ごまと、三味の支度が整いました。あとは買ってくる。赤唐辛子はもらえるんだけど乾燥が難しいので中華材料を買う、あおさはそこいらに生えていない、けし粒麻の実がそこらになっていたら事件ですよ!

唐辛子あおさは食品スーパーで買ったんだけど、けし粒麻の実は総合スーパーでも置いてなかった。麻の実はともかく、パンやクッキー焼く人は使うけどなあけし粒。

結局配送業界に負担をかけて某○M○ZONで買いました、アメ横のお店が100gの小分けを出していたので。麻の実は中国産、けし粒はトルコ産、どちらも生産年は不明、これでめでたく七味が揃いました。で、7種を概ね等量ずつ入れたのが最初の写真ね。食べてみての感想は: こうばしい みかんの香りがいい 麻の実が多すぎて邪魔くさい 唐辛子が利くほど振ると麻の実だらけになるぞなど。
ううん、麻の実100g買っちゃったからいっぱい入れたかったんだけどなー。ごめん、今度唐辛子を倍量にして麻の実は控えるね。さて麻の実の使い道、他に何があるかしら。

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コメント

  1. ぴーまん ぴーまん

    からそウ。

  2. komin komin

    薬研という道具、初めて見ました!

    青森に薬研温泉というのがありまして。温泉の湧き出る場所が漢方薬をすりつぶす器具「薬研台」によく似ていたことから名づけられたというので、興味がありました。

    • ゆ

      先日、生薬(しょうやく または きぐすり)も扱っている薬剤師さんと話す機会がありました。生薬とは薬効のある動植物などの素材を、乾燥するなどして保存可能な状態にしてあるものを指しますが、薬として飲んだり貼り付けたりするためには細かく砕く必要があることがあります。
      で、薬研持ってるかと問えば、持っていると、では使うかと重ねて問えば使わぬと。では何を用いるかと尋ねれば、コーヒーミル! へええ、木製手回しのやつ、前に使った素材をきれいに取り除くのが困難なんであたしはコーヒーにしか使わんのですが。最近の電動のやつは洗えるのかな。薬研は簡単にきれいになります。




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