
ろばあさんの楽寝
わしは自由なくらしをしておる。
牧場内と、となりの雑木林の範囲で、行きたいところに行き、食べたいものを食べ、寝たい時に寝たい所で寝る。雨風を避けるには厩舎の通路に入り、強い日射しを避けて林の木陰に移動する。カイインとかいうニンゲンどもが集まっていると、うまいものが食べられるので近くに行って見るし、ネルの小僧が洗い場に出ておればふすまやまめ草のお相伴にあずかれるかもしれんでのう。
馬もロバも、大人になると昼間から座り込むことはせぬものじゃ。
昼間馬が座っておると、フクツウではないだろうなと人が気にして見にくる。そして、どこも悪くなくて、ただ座りたいから座っているのだとわかると、「ああ、楽寝(らくね)だ」というのじやな。
わしは大人を通り越したろばあさんじゃから、昼間でも休みたい時は座り、横になる。
楽寝、じゃよ。
コメント
もみ殻の上、気持ちよさそう。
お米さんのおくるみがろばあさんのマットレスになったのですね。
…そんで、ボクたちノ馬房ノ敷料ニなル。最後ハ牧草畑ニ行くンだけど、もみ殻ハすぐにハ腐らなくテ、肥料ニなんない蒸し焼きニしてから持って行くらしイ。
誤送信。
「…もみ殻ハすぐには腐らなくテ、肥料ニなりにくイから、蒸し焼きにして…」
ゴメンネ。
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