
葦毛のよしみ
ネルさん
おかあちゃんガくずの葉ヲ摘んできてくれタ
もしゃり もしゃり
おいしいナア
もしゃり もしゃり
おいしいナア
ネルさんや
葦毛*のよしみじゃ
わしにもおくれ
葦毛*のよしみじゃ
わしにもおくれ
ろばあさん
ネルさん
あ、うん、いいヨ
チーコさんハろばデ
ボクハ馬ダけど
おんなじ葦毛ノ
仲間だもんネ
どうぞ 召し上がれ
チーコさんハろばデ
ボクハ馬ダけど
おんなじ葦毛ノ
仲間だもんネ
どうぞ 召し上がれ
い
*葦毛(あしげ)というのは、馬の毛色の一つです。毛が白で、皮膚は黒いのが葦毛です。これに対し、ピンク色の皮膚に白い毛が生えているものは白毛(しろげ)、月毛(つきげ)などと呼ばれます。白毛、月毛は生まれた時から真っ白ですが、葦毛は生まれた時の毛(原毛色といいます、いわば赤ちゃん服です)が白ではなく、黒や茶色などの濃い色です。日本古来の呼びでは黒いのを黒葦毛、赤茶色のを山鳥葦毛、よりうすい色(?)のを尾花葦毛というそうです。個体差が大きいのですが、黒や茶色の仔馬が1歳を過ぎると白くなり始め、10-15歳までには真っ白になります。顔から色が抜け、尻からあと肢は最後になるように思いますが、個体差かな。原毛色が、輪状の斑紋として残る個体もいて、連銭葦毛(れんぜんあしげ)とよばれます。
競走馬のサラブレッドでは、現役時代は真っ黒けやせいぜい灰色で、好成績を上げて繁殖生活に入れたものだけが真っ白な姿を見せてくれます。
ろばあさんも皮膚は真っ黒で、汚れたりとはいえ毛は白、立派な葦毛です。
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