そっくりさん

猫じゃらしをわさわさと刈っていたら　ころり
最近よく見るでんでんむし　子供の時に見たことがないような気がするやつ　移入種かな　名前調べておこう　と　わさわさを続けたらまた　ころり
こんどはなんだ　わあ　そっくり　よく似てる！

これは　夜盗蛾（よとうが）の中令*幼虫ではないかな　育ててみないとわからんけど　
なんでも食べる大食いの　農家にとってはにっくきかたき
ヨトウムシ類の幼虫は　落下したり　つつかれたりすると　くるりと体を丸めます　
丸めることで転がりやすくなり　土の割れ目などに入り込んで敵から逃れる機会が増える　というふうに説明されています

でんでんむしの方は　同じ琥珀舞々（おなじこはくまいまい）
横にくっついてるほっそりした緑のイモムシについては訊かないでくださいね
近縁の種に　同じ舞々　というのがいて褐色なんだが　
この種は黄色っぽくて透明感があるので琥珀
「同じ」って何が同じなんだと調べたら　学名のラテン語の直訳　
してラテン語の方の由来は…たどり着けなかった
ちなみにそこらのまあるいでんでんむしの多くはオナジマイマイ科というグループに含まれています

おなじまいまいは外来種なんだけど　こはくは日本在来の固有種　ただしもともとは九州だけに住んでました　1990年代に神奈川・千葉で確認　2000年頃から茨城でも目撃　2007年に笠間市で大発生して農業被害　2011年の県自然博物館による調査では茨城県西地区には入っていないことになっています　あたしが気にしだしたのは2017年からかしら　くずの葉を摘んでいるときだから

撮影後よとうはさっそくすたすた逃げました
でんでんむしはのんびり　歩きだせばそんなに遅くないのに出足がね

中令*：幼虫期間の中ほど、といった大雑把な言い方。　若令/中令/老令　と進む。ヨトウムシの幼虫は6令まであるから、3・4令が中令と呼ばれている。