
芋栗なんきん、というコトバをご存知ですか?なんきんとはかぼちゃのこと、そしてこの3つが女の好きなもの代表。うわぁっ、これはセクハラに該当しないかっ??関西に多い別バージョンの「芋蛸なんきん」というの が井原西鶴の「世間胸算用」から来ている説が流布しているけど、図書館行って真面目に調べた方によればガセらしい。亡父のふるさとでは「嫁 婿 葬式 芋 かぼちや」。母が「葬式」について故障申し立てておりましたっけ、南国生まれの母は「芋蛸なんきん」派でしたから。とはいえ、人が寄り合って皆で炊事して皆でいただくという点では嫁とり婿とりも葬式も同じ。労働の日々に突然現れる非日常という点では、計画的に行われる婚礼より「楽しい」かも。

かぼちゃのいとこ煮、という料理があります。かぼちゃにゆで小豆を合わせて煮たものです。いとこ、というのはどっちもでんぷんだらけだからかなー。そして先週栗を買った。これまたでんぷんだ。でんぷんとでんぷんとでんぶん、プッチーニを容器にした栗蒸し羊羹というのを思いつきました。
くり抜いたプッチーニにはゆで小豆が80gちょっと入りました。これを80gに減らして、小麦粉8g(大さじ1杯が9gね)とお砂糖小さじ2、茹で栗2個を細かく切って加え、よく混ぜて、例によってヘタで蓋して今回はラップに包んで700W5分、さあどうだ?

吹きこぼれないように減らし目にしたのになー、盛大に吹いてしまった。冷めたらきれいにして、切ってみよう。
缶入りゆで小豆で作る蒸し羊羹のレシピ見ると、ゆで小豆に対し小麦粉の量は5-10%。10%前後のレシピが多く、少ないものの場合粉が強力粉だったり、片栗粉を加えたりとなっていました。なるほど。前回のファーブルトンの時に、かぼちゃと詰め物を一緒に味わう場合詰め物の甘みは強めが美味しいと感じたのでお砂糖を少し足しました。などと反省しているうちに、冷めたかな?

お、切れます切れます。ゆで小豆、もっちり固まりました。さて味見。

あー、やっぱ皮ごとはきついわ。スプーンですくって食べましょう。あんこに足した甘み、正解だった。プッチーニと一緒でちょうどいいや、そこそこおいしい。栗が固いのが残念。甘露煮だったらよかったな。全部ぶち込んでまぜまぜ、レンチンでこの程度なら、ま、いいか。
真面目にあんこと栗とお砂糖を、小鍋でちょっと練って冷まして、小麦粉足して、半分蒸したプッチーニに詰めて蒸し足す、位やれば秋の和菓子っぽくなりそうです。誰かやってみてください。
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Oh! ありがとウ。
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