赤詰草 と 生きる⑥ 寄生する・やせうつぼ
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赤詰草 と 生きる⑥ 寄生する・やせうつぼ

赤詰草と生きる って言いながら 赤詰草もきれいに写り込んでいる写真がないの 当たり前か クローバーを刈らなければ見えない日陰の草 写真は2019年5月中下旬のもの 去年赤クローバー豊作だったなあ 今年はダメ

やせうつぼ は 痩せ靭 うつぼとは矢を入れて肩や腰につけて携帯するための筒 ゆき(靫、ゆぎ とも)えびら(箙)ともいう 植物の名前としては 食虫植物の うつぼかずら なら知っている人が多いかな 魚の方がもっと有名か 海のあのおっかない奴 漢字で書くと魚偏に單だけど 語源はやはり矢を入れるものらしい やせうつぼはおっかなくない 赤クローバーがいないと生きていけない寄生植物

やせうつぼは赤クローバーと同じ地中海原産 日本に来る前の むかぁしからの腐れ縁 赤クローバーが葉緑素を使って光合成をする さらに根粒菌をとっ捕まえて窒素固定をやらせて がんがん大気から栄養を取り出す その栄養のおこぼれをいただくのがやせうつぼ やせうつぼは葉緑素を持たない 葉緑素を捨てた と いうべきなのかな 

土の中でやせうつぼの種が目を覚ますとクローバーの根っこを探す 赤でも白でも米粒でもいい クローバーの根っこに抱き着くように根をのばし クローバーの根の導管に吸器を差し込む これで安心 クローバーの大株の株もとを取り囲むように何本も生えている クローバー以外でも育つけど あまり大きくなれないみたいだという記録があった(群馬県吾妻郡、チドメグサ) 葉っぱは必要ないから茎に貼りついてるかけらだけ 地上に顔を出すころは赤クローバーのほうは40-50cmにもなって 濃いピンクの花をふさふさと咲かせてるから やせうつぼの芽はクローバーの陰 地べたにしゃがんで草刈りでもしてないと遭遇できないよ 大きなつくしんぼうみたいな やせうつぼの芽

芽が地上に出たら直ちに花が開く 寄生種の仕事は花を咲かせる以外にない 

花の開いた茎 太めの感じがする茎から いきなり花が生えてる 花の形はしそ ジギタリスなんかに似てる 調べたらやっぱごまのはぐさ科だった 地味で毛っぽい ほこりのような細かい種をたくさん作るそうだ バニラみたい 赤クローバーが終わっちゃうと この河岸には寄らないから やせうつぼがしっかり実ったところが見られないんだなあ 来年思い出したら 種を見に行ってみよう 

投稿者

ゆ

茨城県

コメント

  1. 株式会社Root 株式会社Root

    これは興味深いですね。
    というか、海のうつぼってどんなもんか画像見てみたらびっくりしました(^^;)
    あれはおっかない。
    でもこのヤセウツボも、縦に首を伸ばした海のウツボに見えなくもないような、、、?

    • ゆ

      こわがりなんだなあ




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